2012年5月27日日曜日

伊勢街道&東海道。松坂市から静岡市まで。

2012年5月25日(金曜日)

昨日、いきなり 「明日(金曜日)の天気は雨。」との天気予報。
「えっ?」 急変です。
今、宿をキャンセルすれば、料金が発生する。
なにより、家内が土曜日の夜は、友達と家で酒盛りをするらしい。
「旅行に行かなくても、土曜日の夜は家から出て行って。」とのこと。

ということで、午前8時 松坂駅にやってきました。
不良主婦に比べれば、雨なんて、かわいいもんです。
ラッキー。まだ、雨は降っていません。
雨が降り出す前に、名古屋まで走り抜ければ何とかなる。

でも、自転車を組立てている時に、ポツポツと、大粒の雨が・・・。
「もう少し、待てませんか?」
走りだす頃には、結構な雨が降り出しました。
合羽(かっぱ)を着こみ雨中走行の用意をして走りました。

本日のコース。
松坂市から、三河安城市まで走ります。

雨に降られながら、国道23号線(伊勢街道)を走り、津市に到着です。
津市内は、雨が降り出してすぐのようです。
結構な雨が降っているのに道路は、そんなに濡れていません。
どうも、雨と追っかけっこになっています。 
しかも、雨の方が、ややリード。


雨と競争中ですが、今、10時。
ちょっと、おやつに、蜂蜜まん本舗で休憩です。
一つ50円。
お店の中で、食べることができるので、お店で戴きました。
お茶が付いて、これで100円です。
中は、蜂蜜たっぷりのあんこです。ホッカ・ホッカの蜂蜜まんに、満足。
「ここ、美味し~い。」

蜂蜜まんじゅうを食べていたので、雨に完全にリードされてしまいました。
雨は、本降り。道路も、ビショビショ。厳しいサイクリングになりそう。

津市内をしばらく走ると、ブルーの自転車道があります。
この道は、三重大学まで続いています。
自転車に乗ったり、歩いている人は、ほとんど三重大学の学生さんみたいです。
みなさん、お利口そうですな~。

四日市市に入ります。
雨は降っていますが、地面が渇いています。
路面が渇いていると、とっても走りやすい。
雨の跳ね上げが無くなりますし、スリップの心配もいりません。
雨との競争に、やや、リードしてきた感じ。
このまま、リードを広げて走ることができるか?

雨は降っていますが、合羽を脱いでウィンドブレーカーに着替えました。
合羽は通気性が悪いので、体が蒸れて暑い。
ボクサーのスウェット・スーツ状態です。
ウィンドブレーカーは、多少の雨なら雨をはじきますし、通気も良い。
体がずっと楽です。

雨は、やんだかな?
 時刻は12時半。
お腹が空いて来たので、お昼ご飯にする事に・・・。
四日市市内の大遠会館にてお昼ご飯です。
ここは、もともと、遠洋漁業の基地があったところで、「船員さんの食堂」と言った感じです。
海鮮丼定食1000円です。
まぐろ、バナメイ海老、いか、ほたて、ほっき貝、とろとんぼ、ねぎとろの7種類の具がのっています。
ご飯は、白米か、酢飯を選ぶことができるので、ボクは酢飯を選びました。
これが1000円は、安い!!とっても、美味しい!!
な~んか、得した気分です。


昼ご飯が済む頃には、再度、小雨が降り出しました。
そうでした。雨との競争はまだ続いているのです。  走るぞ~!!


桑名市に入り、長良川を渡ります。
ここまで来ると、雨との競争は完全リード。ほぼ、雨の心配は無くなりました。
長良川を渡ると、長島温泉や、なばなの郷があります。
ちょっとしたレジャーランド。
なばなの里は、昨年の冬にイルミネーションを見に来ました。
とっても綺麗でお勧めです。

木曽川を渡ります。


国道23号線を走ります。
ここでは国道23号線を、名四国道と呼びます。(名古屋・四日市間の国道)
どうも、国道というよりは、「高速道路に歩道がある。」という状態です。
車が猛スピードで走っています。
警察は、取締りを放棄しているのか?まったく、パトカーが走っていません。
ずっと前に、車好きの名古屋の知り合いが、
「名古屋の人は、車の最高速度を高速道路ではなく、名四国道で出す。」
と言っていました。 さすがに、今の時間、そんなヤツ走っていませんが、想像はつきます。

ここから、しばらく走ると愛知県です。

名古屋市に入ります。


どうも、この国道23号線は自転車で走りにくい。
「車の道。」って感じ。
こんな風に高架道路になると。
路肩はありますが、とっても狭い上に、大型車がすごいスピードで走るので、とっても危険。
自転車は、側道を走ることになります。

側道の先は、こんな風に陸橋になっています。
自転車を下りて、トボトボ押して歩かなければなりません。


陸橋の上は、狭くてこんな感じ。
車道を覗くと、路肩が狭まくて、とてもじゃありませんが、自転車で走ることができる道ではありません。


陸橋の降り口は、こんな風になりますわな。
トボトボ自転車を押して歩きました。
こういったパターンが1つや、2つでは、文句は言いません。
しかし、頻繁にこうなると・・・。
楽しいサイクリングとはいきません。

走りにくくても、そこは旅行者の悲しさ。
地図に載っている幹線道路を進むしかありません。頼るは国道23号線。
国道23号線の側道を走ります。
側道は、右に行ったり、左に行ったり。
子供が親からはぐれないように、親の後をついて行くように、ボクは本線からはぐれないように必死です。

親から、「もう、ついてくるな。」と拒絶です。
必死で本道を追いかけて走った歩道は、通行止めです。


仕方がないので車道を走ると、いつの間にか、こんなふうに路肩がほぼ無い道になってしまった。
早く走りきらないと、猛スピードで走ってくる車に追突されかねません。
この高架道路を大急ぎで走り抜けて、街中を走っていると・・・。

国道23号線と、完全にはぐれてしまいました。
「ここは、どこ? 私は、だ~れ?」状態です。
頼るは、ナビちゃんだけ。
いつもは、「ほんまか?」と言いながら走るのですが、今日は「はい。」と素直な良い子になって、指示通りの道を走りました。
確か、国道144号線を走ったような。366号線も走ったような気がする。
やっとたどり着いた幹線道路。このまま、知立方面を進めば、本日のお宿の三河安城に到着のはずです。


18時、三河安城駅前 ABホテル南館に到着。
(もう、へとへとです。道に迷うととっても疲れる。)
一泊二日 朝夕つきで4800円。
夕食は、「軽い夕食。」と、書いてあります。
「軽い夕食って、なんだ~?」
と思っていると、この通り。
ご飯、お味噌汁は一杯まで。
「あっ、そういうことか。」
ならば、こちらは、ギュッ、ギュッとご飯を押しこみながら、山盛りにするまで・・・。


ご飯は、こんなになっちゃいました~。
鶏肉は柔らかくて、美味しく味付けもグッドです。

夜食です。
近くのスーパーで買った、「蓮根といくらのコロッケ」(298円)と、聞いたことの無いメーカーの第3のビール88円です。
あれだけ山盛りのご飯でしたから、お腹いっぱいと思っていましたが、夜食も、ぜ~んぶ戴きました。
お腹も膨れたし、「寝るか?」と9時過ぎに、お休みなさ~い。

本日の走行距離は109kmでした。


2012年5月26日(土曜日)

朝ごはんは、不思議とご飯の制限はありません。
朝から、そんなに食べるヤツはいないと思っておるのか?
ここに、朝から山盛り3杯食べるバカがおるんです。
ガッツリ戴きました。

本日の走行コースです。


本日の目的地は浜松市。
浜松市で、次男が働いているので、久しぶりに会う予定です。
(正月から会っていません。だって、ゴールデンウィークは、ボク、東北旅行していたんだもん。)

少し、遠回りになりますが、岡崎城を見たくて寄り道する事にしました。
岡崎市を目指します。

9時半に、岡崎城に到着です。

お城の中では、アトラクションの練習中。
朝9時半と言っても、今日は暑い。そんな中で、鎧をきてのアトラクション。
「御苦労さま。」

天主閣です。
岡崎城は、徳川家康が生まれたお城。
この天主閣は、昭和34年に復元されたもので、鉄筋コンクリート構造です。

朝10時過ぎに岡崎城を出発。
国道1号線で、浜松市を目指します。

岡崎城から5km程走ると、名古屋鉄道の舞木(まいき)検査場が見えます。
上の車両2つは研修用の列車。手前の列車は、今、走っています。
手前は、麦畑。 夏前ですが、「麦秋(ばくしゅう)」というそうです。
朝のNHK天気予報で、天気予報士の南さんが、麦秋の話をしていました。
「今の季節、暑くなったり、寒くなったり。 季節が前に行ったり、『ばっく・しゅ』」たり。」
でた~。 南さん得意のダジャレや~。
全国放送では抑え気味ですが、大阪放送局の時はダジャレのオン・パレードでしたから。
岡崎は、麦畑がたくさんあります。 「く・く・く。 『ばっく・しゅたり』」やて。」

東海道の宿場町 「本宿」です。
江戸時代の、正式な宿場町ではなく、間の宿(あいのしゅく)と呼ばれた、非公式の宿場町だそうです。
大井川の川留めなどで、旅人があふれた際に利用したそうです。
まっ、ボクはそこらへんの難しい話はよくわからない。
立派な石碑だったので、写真に撮っただけなんですけれどね。

えびせんべいとちくわの共和国 
このお店は、試食OK。
買う気もないのに、いっぱい戴きました。
なのに、お店の人はとっても親切。
おせんべいの工場から出てきた職人さんが、
「今日は、天気が良いから歩いていても、気持ちが良いでしょう。」
(はい。でも、ボク自転車なんです。)
駐車場の整理案内をしている、体のがっしりしたおばさんも、ニコニコして人の良さそうな人。「どこまで走るんですか?」と聞いてこられました。
とっても気持ちの良いお店です。
美味しいおせんべいなので、近くをお通りの際には、「よってみて~。」
(あんだけ食べたので、宣伝しておかないと・・・。)

豊橋市に着きました。
市内の中心地。豊川に吉田城が見えます。
「このお城、なかなか良い。」と思い、ちょっと寄り道して見学です。

明治初期のお城の写真です。
明治6年、失火により焼失したそです。
惜しい。実に惜しい。残っていれば、きっと国宝です。



豊橋市内は、路面電車が走っています。
環境に優しい路面電車は、エコですよ、エコ。


このまま、国道1号線を、静岡、浜松方面に進みます。
右に曲がれば伊良子岬に行きます。


信号待ちしている際に、何気なく撮った写真ですが、この2人の女性は歩いて旅行をしているようです。
すれ違う際に、近くで見れば、めっちゃ、美人。
その他に、歩いて旅行している人に2組会いました。
一人で歩いている年配の人に聞いてみると、「三島から歩いている。」
とのこと。 そう、ここは東海道。 歩くには歴史があります。
「あんな、キレイなお姉ちゃんがいるなら、東海道53次を歩こかしら・・・。」


「もうすぐ、浜名湖」と、道を進んでいると・・・。
「あれ?」 自転車は通行禁止となっています。

潮見バイパスは、自動車道の為、自転車は通行禁止。
もしかして、自転車は、グル~と浜名湖の外周を走れなければならないんですか?
そうなると、結構な時間がかかってしまいますが?
とりあえず、この道は走ることができないので、バックして一般道を選びました。


その後、一般道を走りましたが、標識はひつこく浜松方面は、バイパスを走るように指示しています。
でも、浜松バイパスは、自転車で走れないんでしょ?
舞阪、新居ってどこだ?
不安でいっぱいですが、進むしかありません。

途中で、マウンテンバイクに乗っているおじいさんに会ったので
「あの~。このまま進めば、浜松に着くんでしょうか?橋で浜名湖を渡ることができますか?」
と、聞くと。
「行けるよ。自転車で渡ることができる橋があるから。バイパスは、道が狭くて自転車は危ないからね。」
と、親切に教えてくださいました。
あの歳で、マウンテンバイクでサイクリングはすごい!! 
でも、これで、安心。

浜名湖の地図は、こんなになっています。
一番南の海沿いの道が、浜名湖バイパス。(自転車は、通れません。)
その上の、赤のマークの道が私の走った道です。


浜名湖を渡ります。
国道1号線は、自転車・歩行者専用の橋があり、浜名湖を通過することができます。


横を、新幹線が並走して走って行きます。

浜松市内駅前の「コンフォートホテル 浜松」に、15時半にチェックイン。
昼ご飯がまだなので、ホテルの人に「どこか美味しい浜松餃子が食べれれるところはないですか?」
と、聞くと、「お勧めのお店は昼の営業が終わっているので17時まで開かない。」とのこと。
お昼御飯が、夕ご飯の時間になりますが、「まっ、良いか。」と、浜松市内観光に出発です。

浜松駅前では、高校のブラスバンド部が演奏していました。
た~くさんの人です。


向かったのは、浜松城。
徳川家康が、遠州攻めの拠点とした城で17年間在城したそうです。
石垣が、良い。
天然石を積み上げただけの、戦国時代の石積みが良い。(野面積みと言います)


「お昼ご飯、お昼ごはん。」(もはや、晩ごはんなのですが・・・。)
17時になるので、餃子専門店「むつぎく」へ向かいました。
と、開店前なのにもう10人以上の行列ができています。
手も洗いたいし、うがいもしたい。荷物も邪魔になるので、一旦、ホテルに戻って自転所と荷物を置くことにしました。

ボクが、並んだ時には前に5~6人しかいていません。
でも、全然前に進みません。
開店前に並んだお客さんで、満席になりそのお客さんが出てくるまで前に進めないのです。
17時10分から約30分待ちました。 「お腹すいた~。」
浜松餃子です。16個入り(920円)。
テレビで何度か見たことのあるこの形。
芸能人レポーターの、
「ん~。美味しい!!」は、世の中で一番あてにならない言葉。
はたして、どんな、味かしら??
「ん~。美味しい!!」
中は、野菜中心(肉は、ほとんどありません)のヘルシーなお味。
「毎日食べるか?」と聞かれれば、
「毎日30分待てましぇん。 お値段も、ちょっとお高いし・・・。」
と、答えますが、ワタシャ、旅行者。
「食べられて、良かった~。」

ボクがお店を出る頃には、大勢の人が行列を作っています。
超人気店です。








晩ごはん(餃子を食べてから、3時間しか経っていませんが・・・。)
まずは、生ビールでしょ。
夜9時過ぎに、浜松市で働く次男とお食事。
地元の人気店 「じねん」でお食事です。
土曜日というのに、お仕事だったとか。
(パパは、昨日から休んでいます。)
「彼女も連れておいで。」と、リクエスト。
会えば、そりゃもう、かわいい女の子。
(次男に言いたい。これを逃したら、次はないぞ~!!)

浜松でも有名なお店だそうで、カツオの刺身も、新鮮で美味しい事。
久しぶりに会う次男と、彼女を前に、
「え~い。おごったる。」
(彼女に、父の貧相さがばれると、今後、いろいろ問題があるかと・・・。)
さすがは、浜松市内の有名店。 結構、お高いです。

本日の走行距離は90kmでした。

2012年5月27日(日曜日)

本日の走行コースです。
本日は、静岡駅まで走る予定。
出来れば、早い目に帰りたい。(だって、明日は仕事なんだもん。)
朝食は、6時半から。スタート時間とほぼ、同時に席に座っていました。

朝食です。
コンフォートホテルの朝食はどこも、ほぼ、同じメニューなので、少々飽き気味。(東北旅行の際に、2回泊まっています。)
今回は、和食風にしてみました。カップに入っているのはお味噌汁です。
他に、ズボンのポケットにゆで卵が1つ、入っています。
トレイの上では、コロコロ安定が悪いので・・・。
(でも、そのまま今日のおやつになっていたのは、なぜかしら?)


7時半にホテルを出発し、海沿いの国道150号線を走ります。
天竜川を渡ります。
諏訪湖を源にして、延長213kmの長さは日本9位の長さとか。


下流には、風力発電機と、海が見えます。

国道150号線を御前崎方面に向けて走ります。
この道、とっても走り易い。 道は平らで路肩も広い。時速30kmで走ることができます。
まっ、少々、気合いを入れた走り方はしているんですが・・・。
「だって、早く静岡駅に着きたいんだもの。」

とっても、走りやすい道を、すっ飛ばして走ります。

御前崎に入ります。

御前崎の灯台。
せっかく、御前崎まで来たので灯台は見ておきたい。
「な~んや、普通の灯台やんか~。」と言うなかれ。
「御前崎の灯台やで~!!御前崎なんやから~。」
・・・・・。
(「だから?」と、言われれば、スコーンと飛んで行きそうなボクです。)

静岡県最南端の碑。
「せっかく御前崎まで来たので、最南端の碑も見とかな、あかん。」
と、灯台から海岸まで降りてきました。
「最南端やねんで~。最南端。  静岡県の・・・。」
(「で、」と言われれば、スコーンと飛んで行きそうなボクです。)

ここの歩道は、とっても危険。 波しぶきが上から降ってきます。
途中、「なぜ、歩道が濡れているのかな?」と思っていると、ザッバ~ン。と防波堤の向こうから潮水が・・・。
今日は、波が高いようです。

御前崎から海岸沿いを、焼津方面を走ります。
この道もとっても走り易い。 グングン、スピードが上がります。
(といっても、ボクの場合時速30kmです。それ以上は、無理でしゅ。)

その後、焼津までは順調に走行。 良いペースで自転車が進みます。
焼津市内の150号線で、JRを越える高架橋が自転車進入禁止の為、側道を走ったら、ロスト・ザ・ウェイ。
まっ、迷子ですわな。
でも、携帯ナビちゃんにお願いして、言われるまま進むと、国道150号線に出ることができました。
「あっち行け。こっち行け。」と、住宅地の中をクネクネと走らされましたけれど・・・。


国道150号線を進みます。静岡まで残り14km。
ゆっくり走っても1時間の距離です。
余裕で1時過ぎには静岡駅に着けそうです。
昼ご飯は静岡駅で食べることにしてこのまま走ることにします。

ただ、進むにつれて、正面に大きな山が迫ってきます。
どう考えても、この先はトンネル。「な~んか、嫌な予感。」
この道は交通量が多いのでトンネルは怖い。
「歩道があるなら良いけれど、路肩だけのトンネルは走りたくない。」
と、思いながら走り続けると。

おっと、自転車は走行禁止のトンネルです。
「どうせトンネルは嫌いなんでしょ。走らせてあげへん!!」って感じです。


上の写真を引き伸ばしました。

「自転車は、どこを走れば良いんですか?」
トンネルの入り口の周りを走りましたが、自転車専用トンネルなんてありません。
「ん~。 どうしょ?」
ナビちゃんは、トンネルを進むように指示。

 「走れるか!」と、ボク。
地図で探すと、海沿いに道があります。
そこしかありません。元来た方向に、戻りました。



県道416号線(用宗街道)に出ました。標識には「静岡方面」と書いてあります。
ほっと、ひと安心。
(でも、この道タダものではない。断崖絶壁を、這うように道が続きます。)

県道416号線を走ります。
標高100mをクネクネ山道を走って、やっと、海沿いの道に出ます。
車は、そんなに多くはないのですが、なにせクネクネ道の急こう配。
少しずつ見えてくる海に気を取られた車が、後ろから「カツン。」とくればアウトです。


どう、この景色。 素晴らしい!!
でも、「いや~。キレイですな~。」
と、ゆっくり見ている余裕がボクには全くない。
キレイと、キケンはお隣同士。
とにかく、早くこの危険な道を走り抜けなければなりません。

海の上を走ります。なんとか、平地にたどり着きました。
ひと安心です。

13時55分に、静岡駅に到着。
駅前は、人がたくさんいます。出来るだけ人の邪魔にならない場所を探して自転車のパックにかかります。
出来れば、14時11分発 ひかりに乗りたい。これに乗ると、とっても早く帰れます。
切符を買って、ホームに上がる時間を考慮すると10分以内にパックしなければなりません。
「やればできる。ボクには出来る。」以前、御坊駅で出来たもの・・・。

大急ぎで作業を進めるのですが、近くにいるおじさんが、離れるでもなく、近づくでもなく、どこを見るでもなく、何をするでもなく、ワタシの近くから動きません。

わかっている。わかっています。
他人を何の理由もなく疑ってはいけない。そんなの心の貧しい証拠です。
でも、どうも、地面に置いたボクのリュックサックを狙っている気がしてなりません。
「パック作業に集中して、作業が終わったら全財産が入ったリュックがなくなっていた。」
となると、ボクは静岡駅から帰ることができません。
気になって、作業が遅れ、結局パックが終わったのは、ひかりの発車時刻でした。

パックが終わってこの写真を撮ろうとすると、この自転車の位置から右45度距離1.5mから動かなかったおじさんは、スッと後ろに下がりカメラに映らない所に・・・。
「やっぱり、あやしいやん。」

おじさんのおかげで、14時26分発こだまに乗り、ゆっくり、ゆっくり新幹線に乗れたわ。
「ほんまに、あの、おじさん。・・・・。」

本日の走行距離は111kmです。(総走行距離は310kmでした~。)


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