2012年6月19日火曜日

ドイチェ・ランドをゆく。

2012年6月8日(金曜日)

勤続30年で、お金と休暇を会社から頂き、家内と一緒にドイツ旅行へ。
行程はすべて家内が立て、列車を使った自由旅行。
(ボクは、付いて行くだけです。)
主なチケットや、ホテルの予約は旅行社におまかせ。
今回は、自転車旅行ではありませんが、自転車事情の取材旅行ということで・・・。


関西空港9時40分発 ルフトハンザ741便で、フランクフルトに出発です。

言わずと知れた、エコノミー。

しぇまい。前の席は、体のでかいドイツ人の夫婦の為、思いっきりリクライニングを倒しています。
倒されると、席を立つのも大変です。
この状態で、フランクフルトまで、11時間半のフライト。
厳しい!!

機内食(昼食)。出発して2時間くらいで出してくれます。
「ビーフ オア チキン?」と、大柄なドイツ人のCAさんに聞かれて
「チキン・オンリー」と怖い顔で言われたらどうしよう。と思いつつ、か細い声で「ビーフ」と答えて出てきたのがこれ。
美味しい!!
飲み物は、ドイツビールをお願いしました。
必ず、口を開けて出してきます。(持って帰らないように?)
機内に入って1時間くらいで、既にビールとおつまみを戴いていますので2本目です。
普段、あまり飲まないボクは、結構、良い調子になっちゃっています。
目が、トロ~ン。



フランクフルト駅。 ここからケルンまでICEで行きます。
(「ICEは、ドイツの新幹線」と家内が教えてくれました。)
ドイツの鉄道は、改札口がありません。
普通の道からいきなりホームに着く感じ。
係りの人が、車内を回ってチェックします。
不正乗車は40ユーロ(約4000円)らしい。

この駅で素敵な出会いがありました。
ホームで、列車をどこで待つか案内板の前で家内と、あ~や、こ~やと話していると素敵な女性が、
「日本の方ですか?」と話して来られました。
聞けば、彼女はプロのバレリーナ。
高校卒業後ロシアのバレースクールで学んで、今はウズベキスタンのバレー団に所属し、ドイツで公演があるのでフランクフルトに来ているそうです。
「久しぶりに日本語が話せて嬉しい。」とか。
ボクなんか、綺麗なプロのバレリーナに話しかけられて、もっと嬉しい!!

列車内には「ICE」の文字が・・・。
「えっ、アイス? 冷たいの?」
と、家内からビックリする質問。
まくら部分は、冷たくしていると思ったそうです。

あの~。「I・C・Eがドイツの新幹線。」ってあなたが教えてくれたはずですが・・・。

宿泊予定地のケルンに17時到着。
ホテルは、すぐ駅前のベスト・ウエスタン・グランド・シティーホテル(Best Western Grand City Koeln)。
駅前なので、めちゃ便利。 一旦ホテルにチェックインしてから、これも、駅前にある世界遺産ケルン大聖堂に来ました。
ケルン駅前が世界遺産なんて・・・。  絶対に道に迷いません。
これは、ケルン駅前の広場から写真を取りました。
この渋い色あい。 ゴシック調の、この威容。 圧倒されます。
1248年から、約600年かけて完成したとか。
ん~。日本人には無理!!そんなに、待てましぇん。

右に回るとこんなになります。 下が少し切れています。ごめんなさい。 
左上は補修工事中。(ちっちゃく見えますが足場です。)
なに、この高さ。 ずっと見ていると首が痛くなるくらい。

教会なので、中に無料で入ることができます。
ケルン大聖堂の中。 教会の中ですからね、騒いではいけません。
信者さんも沢山おられますので、ここは慎重に、ボクがただのミーハーとばれないようにしなければなりません。
入ってまず、高っかい天井にビックリ。

ステンドグラスが綺麗です。
なにせ、信心の無いボクですから、こんな本格的な教会は初めて。
約1時間くらい見学です。

日本の夜の7時なら今の時期、暗くなるはず。
でも、ドイツは緯度が高い上にサマータイムを使っているので、お昼の明るさ。
夕食を食べることにしましたが食欲が無い。
それもそのはず、ここの夜7時は日本の深夜2時。

それでも、何か食べないと、夜中にお腹が空きそう。
駅の下にバーガーキングがあったのでここで済ませました。
アメリカの会社ですが、マクドナルドと同じく、ドイツにも定着していす。


しかし、日が暮れない。夜9時を過ぎてもまだ明るい。(夜10時頃に日が暮れます。)
でも、今日はとっても、お疲れ。 もう、眠い眠い。
外はまだ明るいけれども、夜9時過ぎに「お休みなさ~い。」



2012年6月9日(土曜日)

時差の関係でしょうか?ドイツの夜中2時(日本の朝8時)頃にパカッと目が覚め以後は寝ることができません。
一方、家内はぐっすり寝ている様子。
朝寝を日課にする彼女には、日本とドイツの時差は無関係なのです。

レストランで、「グッ・モーニング」とホテルの人に言われて、「あっ、ども、ども、 ぐっど・もーにんぐ」。せや、ここはドイツやった。
豪華な朝食にビックリ。パンがまた美味しい。
見たことも無いチーズがいっぱい並んでいます。朝からドイツ料理満喫です。
横の席は大柄なドイツ男性3人組。 でも、あまり食べない。
何度もお代わりに行くボク達を、「よく食うな~。」とチラ見していました。

ホテルの人は、ドイツ人には、「グッ・モーゲン」とか「モ~ゲ~ン」と言っています。
あれ? 朝のあいさつは「グーテン・モルゲン」のはず。 
教科書通りではないのね。


個人旅行の為、移動は鉄道を利用。
荷物はホテルに預けてケルン駅に出発。
旅行社に、レールパスを取ってもらっています。
6日間2人分で1等38700円也。
(2等なら10,000円ほど安くなりますが、1等の方が何かと便利かと。)

但し、使用初日に開始スタンプ(Validating Stamp)をもらわなければなりません。これが無いと、無賃乗車扱いにされるとか。

「DB Bahn」と書いた案内所でスタンプをもらいます。
  頼めば、乗る列車の時刻・ホームの番号も、印刷して渡してくれるので安心です。



ケルンの南約13kmにブリュールという街にアウグストゥスブルク城があります。
列車でケルン駅からブリゥール駅まで向かいます。

列車の中で、素敵な出会いが。
お医者さんのたまごだそうです。 美人です。
この頃は、「ドイツ人は、気の良い人が多い。」と分かっていたので、隣の席で医学書を読んでいる彼女に、下手な英語で話しかけました。
本をパタンと閉じて、嫌な顔をするかと思いきや、彼女が列車を下りるまで約15分間、ずっと話しっぱなし。
京都と東京に学会で、来たことがあるそうです。(さすが、インテリ。)
「どうして、フランスでなくドイツにくるの?」の問いかけに、家内が
「ドイツ人は、親切と聞いているので。」と答えると、「サンキュウ。」との返事。
知的で、素直で、明るい女性。 楽しい時間を、ダンケ・シェ。

9時前にブリゥール駅に到着です。

アウグストゥスブルク城(1984年に世界文化遺産に登録です。)
ブリュール駅から歩いて5分程で到着です。
朝9時の為まだ開館していません。
このお城の、付属のお城、ファルケンルスト城に向かうことにしました。(2.5kmあります)


森の中を歩きます。
野鳥の鳴き声が、うるさい程聞こえます。
良い感じの道。


何人もの地元の人が両手でストックを突きながら歩いています。
初めて見る光景。
全身運動になり、膝の負担も少ないとか。
ノルディック・ウォーキングと言うそうです。
(ドイツでは、ただ散歩しているよりもはるかに多くおられました。) 



森を出て、この道を歩くと、先にファルケンルスト城があります。
ここは、鷹(たか)狩りの大好きだった王様が、その為に作ったお城。
家内が、辺りを見回しながら、
「鷹なんて、いてないやんね。昔はいっぱい、いてたのかな?」
と、またビックリする発言。
もしかして、あなた、鷹狩りは、鷹を捕まえる狩りと思っていませんか?


ファルケンルスト城です。
小ぶりのお城ですが、このお城も世界遺産です。
朝10時開館。
開館と同時に入館しました。カメラも荷物も持ち込み禁止です。
お城の中は土足厳禁。 かと言って日本と違って靴を脱いで入る習慣はドイツに無い。
玄関で、係りのお姉さんから、
「これを、履いてください。」と、靴のまま履く、大きなスリッパを渡されました。
「階段は、滑るので、靴のまま上がってください。」とのこと。

この係りのお姉さん、ショートカットで、めちゃ美人。
ん~。 どこかで、見たことがある。
「あっ、映画ゴーストのデミー・ムーアだ。」
歳は、20歳くらいか? 
ちょっと若いデミー・ムーアです。



世界遺産なのに、誰もいません。
豪華な部屋をなめるように見ながら、係りのお姉さんに、色々質問攻め。
ドイツ語ちんぷんかんぷん。英語ほんの少々の日本人相手に、まじめに、優しい英語で一生懸命説明してくれる、デミー・ムーアちゃん。
分からない時は、「わかんな~い。」という顔をすると、ムーアちゃんは目を白黒させながら、ジェスチャーを交えて、もっと分かりやすい英語で説明してくれます。
そのシグサが、とってもかわいい。


アウグストゥスブルク城に入ります。
12時近くまで、ファルケンルスト城にいましたが、いよいよ、母屋のアウグストゥスブルク城です。
右側で、人がザワザワしている所が、ファルケンルスト城の入り口。
このお城は、ツアーでしか見ることができない。
日本人には、日本語ガイドホンを渡してくれますが、ツアーにはついて行かなければなりません。
ザワザワしている人は、ツアーの出発を待っているのです。
ドイツ語で説明するお兄さんから離れてガイドホンの案内に耳を傾けながら見学です。
あまり、ツアーから離れると、ガイドのお兄さんににらまれます。


ここも、カメラも荷物も持ち込み禁止ですから写真は撮れません。
豪華な入り口。数々の豪華装飾の部屋。
鷹狩りにかけた費用だけでも、国家財政が傾きかけたとか。
それって、(小声で)「バカ殿じゃないんですか?」

右側には、広い庭が広がっています。
立派なお庭。


「あまり凄過ぎて良く分かんな~い。」と思いつつケルンに再び戻ります。
再度、ケルン大聖堂に行きました。
あの高い塔に登れるとのことで家内は登る気マンマン。
高い所が苦手なボクは、完全に腰が引けています。


狭い階段をクルクルと登ってたどり着いたのがここ。
ネットで囲っているので安全ですが、あまり良い気分ではない。
一応、外の写真を撮りました。 あの川は、ライン川です。
右下にドイツの女の子が入っちゃいましたが、わざとじゃありません。
ドイツの女の子は、可愛い子が多い。
小顔で、目がクリクリ、まつ毛がピ~ンと反っています。

この女性は、ケルン駅下の通路を歩いています。
美人でカッコ良いでしょ?
(ピンボケをお許しあれ。
焦って撮るとボクの場合こんなもんです。)

家内に言わせると、
「ドイツの女性は造りが違う。全然歯が立たない。」とのこと。
家内がいなければ、ついて行ってしまいそう。


コブレンツ(トリーアの次に泊まります。)経由で、とっても田舎のトリーアに行きます。

本日は、夕方4時から、次の宿泊地トリーアに向けDBで移動です。
夕方の7時前に到着。
トリーアは、2000年の歴史をもつドイツ最古の町。
ちょっと、ここは、すごそうな予感。

ドイツでは、普通にベンツのタクシーが走っています。
駅からホテルまで、ベンツのタクシーで行きました。
(ボク、ベンツに乗っちゃた~。)
古代ローマ時代の遺跡が車から見えます。
親切な運転手が、やさしい英語で説明してくれます。
(ベンツなのに、お安い。3~4kmで約700円です。)

今日は、今から町に出ても遅いので、ホテルで夕食です。

ホテルは、アルカディア ホテル トリーア(Arcadia Hotel Trier)。
4つ星ホテルです。


2012年6月10日(日曜日)


ホテルからトリーア市内まで約3km程を歩いて行きます。
「さすがは、ドイツ。ちゃんと、自転車道と歩行者と分けてんねや。」
と、感心していると、
「これ、落書きとちゃう?」と家内。
「そんなことないやろ。きっと、ドイツはこういう描き方なんやで。」と断言。


しばらく歩いて行くと。
「ほら~。これが本当の絵やんか。」と、完全に勝利の態度の家内。
「あ痛いたた・・・。」と、敗北のボク。(歩行者は落書きです。) 
まぁ、罪の無い落書きやけれども・・・。
ドイツは、綺麗な町並みなのに、落書きが多いのです。もったいない。


ドイツのパトカーです。警察署に停まっていました。
フォルクス・ワーゲンです。
「パフー。パフー。」と、ちょっと間の抜けた音で走ります。
でも、拳銃は、日本の警官のように完全に覆うタイプと違い、アメリカ風の直ぐ抜けるオープンタイプのホルスターに入っています。
ワルサ―や、ルガ―といった名銃を作っている国だけに、警官の拳銃も高性能の自動拳銃のようです。
逆らえません。

まず、向かったのは、ポルタ・ニグラ(黒い門という意味です。)
2世紀に建てられた城門で、世界遺産です。
むむむ。 渋い!!
中に入ることができますので、さっそく入ります。


朝早いからでしょうか、誰もいません。 世界遺産を貸切です。
テレビの取材レポーターになった気分。
「今、取材中なので一般の方はご遠慮願います。」状態です。
歴史の重みが伝わってきます。 1800年前の建物ですからね~。
もう、隅から隅まで舐めるように見ましたよ~。
「だって、誰もいないんだもの。」




次に向かったのは、大聖堂。 
ここは、ドイツ最古の大聖堂で、初期のロマネスク様式の建物。 
ここも世界遺産です。



本日、日曜日。 ミサが行われており観光客お断り。
ロープが張られて、牧師さんが入り口に立って、信者さんはニコニコ迎え入れ、観光客は怖い顔して追い払っています。
中央で、偉い牧師さんが説教をして、それに合わせてパイプオルガンの演奏が混ざります。
(写真の中央少し右に、パイプが見えます。)
ボクも家内もパイプオルガンなんて聞いたのは初めて。
時に包み込むように、低音は床が響くように教会を包み込みます。


ロープの外で、長いことじっと聞いている家内に、入り口の牧師さんが手招き。
家内は、自分を指さしながら「えっ!?入っていいの?」
と、日本語で答えてワタシも中に入れてもらいました。
(なぜ、入れてくれたか良くわかりませんが、家内はソトヅラが良い。)

お話は、ドイツ語なので何を言っているのか、ちんぷん・かんぷん。
合間に流れるパイプオルガンに感動。
約1時間近くいたでしょうか。 
家内は、お布施に回って来た牧師さんのかごに、気前よく2ユーロ硬貨をポーンと。
納得した家内は、「もう、良いよ。」と、ミサの途中でしたが退席したのでした。
入り口の、牧師さんにニコ~っとするのを忘れずに・・・。
(ソトヅラが良いんです。)


公園を歩くと城壁が続いています。


カイザー・テルメン。 4世紀に建てられた皇帝の大浴場の跡です。
どこが、お風呂かわかりませんが、なにやら、ローマ風の建物が見えます。


近寄って見るとこんなです。


当時の建物の復元図。



中庭には洞穴が。



中はこんな風になっています。
こんな通路が碁盤の目のようになっています。
穴で迷子になって、出られなくなっても困るので、元来た道を帰りました。
ドイツ語が読めない悲しさ。お風呂と、どういう関係があるか分かりません。


ちょっと、町のはずれにありますが、古代円形劇場に行きます。 ここが、入り口です。 立派な石構え。 昔は大勢の人が押し寄せたのしょうね~。

古代円形劇場 全景。
やや、楕円形。
ここも、トーリアのローマ遺跡群として、世界遺産に登録されています。



トリーアから、次の宿泊地コブレンツに向かいます。
この川は、モーゼ川。(上流がトーリアです。)


コブレンツには、夕方の5時18分に到着。
ホテルが駅から3km程あるので、タクシーで向かいます。
今度は、フォルクスワーゲンのタクシー。
(ボク、フォルクスワーゲンにも乗っちゃた~。)
運転手さんは、親切で、重い荷物を入れてくれました。
タクシーのチップは、切り上げで。 料金7.2ユーロですが、8ユーロを渡します。

明日は、ライン川のクルージング。
メインイベントの一つ。 チェックイン後、船着き場の確認を兼ねて散歩です。
これが、遠かった。 帰りは疲れきって帰りました。
今日は、3万歩も、歩いたもの。


2012年6月11日(月曜日)


この船で、ライン川をクルージングです。
川を遡っていきますので、6時間かかります。
の~んびり、のびのび。時間はたっぷり。
ゆっくり、ゆっくり、リューデスハイムまで川上りです。



船内はこんなです。
全席レストラン席。
ん~。何かを頼まねばならない雰囲気。


9時出航。 川沿いの街並みがキレイです。



ライン川にお城が建っています。

ライン川をサイクリングしている人達。
この日はあいにくの雨。 合羽をきて走っています。
荷車を自転車の後に付けて引っ張っています。
あれなら、体の負担も少ないし長期間の自転車旅行が可能です。



夫婦でのサイクリングです。
「良いですな~。夫婦でのサイクリング。」家内はしんどいことが嫌い。
我が家では、夫婦の自転車旅行はあり得ません。
後ろに見えるのはブドウ畑。 ドイツはワイン用ブドウ畑が広がります。

と言うことで、喉も渇いてきてので、ワインをお願いしました。
普段はワインを飲みませんが、ドイツのワインは、本当に美味しい!!
(ワインを愛する家内は日本に帰ってから、「今まで愛飲していた生協の700円のワインが、まずくて飲めなくなった。」と嘆いております。
さーて、どっちが幸せでしょう?)

お昼ごはん
隣の席が頼んでいるのを見て、「美味しそう。」と思いオーダ―。
約800円で、量も多いし、味も良い。


ローレライ。(妖精の岩という意味があるそうです。)
何てことのない岩山ですが、これがローレライです。
ここが、ライン川で一番狭い所で流れが早く、水面下に多くの岩が潜んでいるため、昔、多くの船が事故をおこしたそうです。

プファルツ城(1327年築)
川の中にお城が。
昔、川を行きかう船から通行税を取るためのお城です。

このお城渋い。
朽ちた感じが良い。
滝廉太郎の「荒城の月」が聞こえてきそう。

ライン川クルージングの最終地リューデスハイムです。 展望台にやってきました。ゴンドラに乗って上に着くと大雨。
小雨になるのを待ってきました。


ここから、さらに30分程森の中を進むと。

小さいお城に到着。
小さいけれども良い感じです。
昔、ここから兵隊がライン川を見張っていたのです。

下を見るとこんな感じ。
おっと、あの渋い「荒城の月」の古城が下に見えます。
「降りて見に行くか?」
30分以上ぬかるんだ山道を歩いてきたので、「もう、いや。」
と諦めました。
中島に建つ細い白いお城は「ネズミの塔」
中世に税関として建てられた後、船の信号灯として使用されたそうです。

リューデスハイムから、列車で出発地点のコブレンツに戻ります。
各駅停車の列車で1時間程。
(6時間かけて船で川上りして、わずか1時間で帰ります。)

コブレンツ駅からホテルまで市内をプラプラして帰り、ホテルの戻ってバタンキュー。
やっぱ、疲れた。


2012年6月12日(火曜日)



本日は、ハイデルベルグに向かいます。
再度ライン川沿いを列車で行きます。
(昨日は、ライン川の下流に向かって右側を通り、本日は左側を走ります)


ホームで、年配のサイクリストがたむろしています。
列車を使っての自転車旅行のようです。
(ドイツでは、普通に自転車を列車に乗せることができます。)


この人達は、人数が多い為か、自転車専用貨車を予約していたみたいです。



「ちょっと、写真を撮らせておくれ。」と断わってパチリ。
ドイツでは、あまりロードレーサータイプの自転車は走っていません。
がっしりした造りで、荷台の付いた自転車が多く走っています。
(石畳の道が多いので、こういった自転車が良いと思います。)



12時04分ハイデルブルクに到着です。


到着すれば、明日の電車の時刻表をもらいにDBの案内所(DB bahn)に向かいます。
初めのころは、ボクが一緒でないと家内は嫌がりましたが、この頃になると一人で行きます。

家内が、係りの人に話をする際は、半分は日本語。
「あ~。えくすきゅーずみ。 ここへ、行きたいんですけれど。」こんな、感じ。
日付、行き先、出発時間を書いて渡して相談します。
これで通じるのがドイツの素晴らしいところです。

今日のお宿は、レオナルド ホテル。(Leonardo Hotel Heidelberg)
星4つです。
昨日、おとといとコブレンツのホテルは、浴槽無しのシャワールームだけだったので、本日は期待してます。

ホテルに1時前に到着。 立派なホテル。 
モデルさん?と思うくらい、美人な受付のお姉ちゃん。
ポカ~ンと、見とれてしまいました。

ホテルに荷物を預けて、市内観光です。
ハウプト通りです。 町が可愛い。
専門店や、お土産店、レストランが並びます。
歩いているだけで楽しくなります。


レストラン「ツム・ギュルデン・シャーフ(Zum Guldenen Schaf)」でお昼ごはんです。
約250年の老舗のお店。 郷土料理が美味しいらしい。
今回は、ビールをお願いしました。
「ビールの大きさはどうします?」と店員。
「どんな大きさか、分かりまへんがな。」とボク。
すると、横の席のアメリカ人夫婦の席のビールを指さして、
「こっちが小で、こっちが中。」
「小」と言われた際に、奥さんがニコッと笑ってビールを持ち、「中」と言われた際に旦那さんがニコッと笑ってビールを持ちました。
さすがは、陽気なアメリカ人。 こちらも楽しくなります。

右が普通サイズ0.5リットル4.2ユーロ(約420円)。
左が小サイズ0.3リットル2.8ユーロ(約280円)。
ドイツで初めてビールを飲みます。
スーッと飲める感じ。 こういうのを喉越しが良いというのでしょうか?
美味しいビールです。



ボクは、牛肉料理をオーダ―。 美味しい料理。
伝統があります。
家内は、シュリンプ(小海老)のオーダ―。こちらも美味しかったそうです。


精霊教会です。
中心部のマルクと広場にゴシック建築の教会があります。

ハイデルベルク城。
町を見下ろす高台に、立派なお城が建っています。


お約束のハイデルベルク城に向かいます。



ケーブルカーに乗ってお城に向かいます。
往復10ユーロ(約1000円)。



お城の周りは公園になっていて、地元の人の散歩コースのようです。
まずは、外周からお城を見学です。
ええじゃないですか? 古城の持つ良い雰囲気です。
これって、円筒状の建物が、バサッと壊れたんでしょうね。


崩れかけた外観が、長い歳月を感じさせます。 良い感じです。
これから中に入ります。  ・・・が。
結論から先に言えば、このお城は外観で感動。中に入ってイマイチです。
見学コースと思って入った部屋が、レストランだったり、
お店だったり、会議室だったりと、どうも古城としてはアンバランス。



でも、ワインの大樽があると言うので見に行きました。
「大きな~。」っと思っていましたが、この奥に・・。

もっと、大きな樽がありました。


大樽の横に道化師ペルケオの像があります。


お城のテラスから、ハイデルベルクの街が一望できます。
流れている川は、ネッカー川。
架かっている橋は、カール・デオドール橋。
橋を渡って森を登ると哲学者の道になります。

日本語のガイドホンを借りていたのですが、これが、眠たいしゃべり方。
だらだら、不明瞭に、且つ、まとまりなく説明が続きます。
ボクは、途中で気分が悪くなってきて、聞くのをギブアップ。
一生懸命聞いている家内にポイントだけ教えてもらいました。

一通り見て、名残惜しくも無くさっさと、ハイデルベルク城を後にしたのでした。
どうも、ガイドホンの声で酔ったみたい。 気持ちが悪い。


2012年6月13日(水曜日)

本日は、朝から雨。
雨が降ると、少々寒い。
長袖のポロシャツに、薄手のジャケットを着ています。

ネッカー川沿いを、カール・デオドール橋に向かって歩きます。
対岸の家並みが素敵。


カール・デオドール橋に到着です。


橋を渡ります。 このまま進めば「哲学者の道」に行きます。


橋から見たハイデルベルク城です。
このお城は、外から見るに限ります。


雨が止みません。
このまま、山道の「哲学者の道」を歩くのもちょっと・・・。
リューデスハイムで、雨の山道はこりています。
と言うことで、予定を変更して、プランB。(そんあん、あったけか?)
学生牢に向かいます。

学生牢の入り口。(看板のエンジェルの絵は、落書きからとっています。)
入ると、ハイデルベルク大学の生協です。
そこで、チケットを買って階段を上がって行きます。


ハイデルベルク大学は、ドイツ最古の歴史を持つ大学。(1386年創立)
かつて大学は治外法権だったので、学生が悪いことをしても、警察は介入できませんでした。
そこで大学は、悪いことをした学生をこの牢に入れたのです。


部屋は、落書きでビッシリ。
顔の絵は、自分のシルエット。
読めませんが、自分の罪状や、滞在期間を面白おかしく書いているそうです。

最上階の5部屋程が学生牢。
その下の階段は、鉄格子になっているため、牢屋と言う感じはします。
所狭しと書かれた落書きに、学生の茶目っ気を感じます。

この日は、市内のデパートをプラプラ覗いて、ホテルに戻りました。
ホテルで荷物を受け取って、駅まで向かいます。
駅まで歩く途中で見つけた自転車屋さんに入いりました。
壁にかかったこのお店の目玉商品。Campus社製Buddy。
(帰って調べると、日本では売っていません。)
前にギヤ3枚、後ろに6枚くらいの、たぶん18段変速。ライト、雨よけのカバー、荷台も付いています。
お値段739ユーロ(約74000円)。
欲しい!! 買って帰るか?(自転車で電車も乗れるし・・・。)
大きいトランク抱えての自転車は無理だわな。


この道どっちが自転車道で、どっちが歩道でしょう?
キャスター付きのトランクをカラカラ押すには、左側の方が押し易い。
左側を、トランクを押して歩いていると、チリン・チリンと「どけろ~。」の合図。
「荷物を押す方がしんどいだろう。」という配慮は、自転車にはありません。
自転車の権利を主張するだけです。(そりゃ、それが正しい。)

駅前で大きな自転車屋さんを見っけ。
さっき入った自転車屋さんとは、規模が違います。
電車にはまだ時間があるので、ちょっと見学。

手前のマウンテンバイクは、Ghost社製モデルSE2000。
お値段595ユーロ(約6万円)
欲しい!! 買うか?
無理だわな。
後ろ髪を引かれながら、未練たらたらで駅に向かったのでした。
(帰ってから、日本での販売価格を調べると、13万円もします。)




13時16分発マンハイムまでRE(快速)で行きます。
ちょっと、列車を詳しく説明。
電車に自転車の絵が描いているのは、自転車乗せてもOKの車両。
「2」と書いてあるのは、2等の意味。

1等は、ガラスで仕切っています。
シートは豪華ではありませんが、空いているので、余裕で座ることができます。

降りるときは、ボタンを押してドアを開けます。
停車すると、ボタンの周りのLEDが赤く光るので分かりやすい。
締まるのは自動です。

マンハイムから、ICE(新幹線)でフランクフルトまで行きます。

コンパートメントになっています。
テーブルを、パタン・パタンと広げて、お昼ごはん。


ハイデルベルクのパン屋さんで買ったパンです。
左端は、ドイツ名物ブレーツェル(Brezel)
白く塩がかかっていて、しょっからい!!
(ボクは、パラパラと落として食べました)
ドイツは、ケーキが安くて美味しい!!


DBの車掌さんが、チョコレートをくれました。
さすがは、サッカー大好きな国。
テレビのスポーツは、ほぼサッカー。
ドイツ人は、サッカーです。

フランクフルトで、乗り換えて、15時31分ヴェルツブルクに到着。

家内が、DBの案内書に行っている間に、駅前プラプラ。 
ヴェルツブルク駅前です。

今日のホテルは、ノボテル(Novotel)。 4つ星ホテルです。
さすがは、4つ星。 冷蔵庫の上に、コーヒー、ハーブティー、ココアが無料で置いています。
EVIANの瓶の飲み物は有料です。
気分良く飲んじゃうと、4.9ユーロ(約500円)払わなければいけません。


ヴェルツブルク市内に観光に出かけました。

ホテルから、歩いていると、BMWのスクーターを見っけ!!
良いじゃない。 日本でこれに乗っていたら注目のまと!!
(帰って調べると、BMW C1 125というモデル。生産中止品ですが、日本では中古車でも65万円もします。)

ヴェルツブルクの中心地です。
デパートや専門店、日本の百円均一のお店と同じ、ユーロショップもあります。

夕食です。


今日は、ちょっと良いレストランで夕食です。
ビュルガーシュピタール(Burugerspital)
ドイツワインと、郷土料理を味わえるお店。



ボクは、鶏肉とジャーマン・ポテトのサラダをオーダ―。
メインは、鶏肉ですが、ポテトサラダがめっちゃ美味しい。
素材が良いのか?味付けが良いのか? おそらく、どっちもでしょうけれど・・・。
家内も、気にいってしまい、だいぶん取られてしまいました。
(これは、もう、しゃーない。 抵抗しても、無駄。)

家内は、ホワイト・アスパラ。
ドイツ人は、これが大好きだとか。
ちょうど、今が旬です。(市場でも売っています)
結構、お高い。これで、1000円くらいします。


ワインは、ボトルでお願いしました。
ここの、お店は、残してもボトルごと持って帰ることができるそうです。
飲んじゃいましたけれどね。
もう、ホテルまでの帰りは、フラン・フランです。
夜の9時でも明るいドイツ。
明るいドイツの街を、酔っ払い二人。 歩いて帰りま~す。


2912年6月14日(木曜日)

世界遺産 レジデンツ。
1720年~44年に大司教の宮殿として建てられました。
ここもカメラも、荷物も持ち込み禁止。
いやいや、もう、ビックリの豪華さ。
写真を写せないのが残念です。

レジデンツの右側に立派な門があります。

レジデンツの右側の庭です。

レジデンツの裏側です。

レジデンツから、市内を通り過ぎて、マイン川を渡り、マリエンブルク要塞に向かいます。

マイン川に架かるアルテ・マイシ橋を渡ります。
橋から見る見るマリエンブルク要塞に向かいます。


丘に登ってきました。

要塞の中です。

要塞から見たヴェルツブルクです。

上から見たレジデンツの全景です。



夕方5時(と言っても、とっても明るい)から、
RB(快速)でローデンブルグに向かいます。

中はこんな。



この椅子は、優れもの。
このまま自転車をつなぐベルトが付いています。
人が多ければ、椅子になります。




ローテンブルクの駅には17時49分到着です。
駅からホテルまでは、1km少し。
今までも、このくらいの距離はタクシーを使わずに、トランクをカラカラ押しながら歩いたので、今回も同じく歩くことに。

ここは、9世紀からの古い町。
なによりも、町全体が城壁で囲まれています。
日本でいえば、お堀の中に町がすっぽり入っているようなもの。

町に入るには、城門から入らねばなりません。

城壁の中は、こんな感じ。
素敵な町並み。
道路は、石畳で時代を感じさせます。 ・・・・・。
「あれ?」 トランクのキャスターは、アスファルトの平らな道で使えますが、石畳ではガク・ガク・ガクと前になかなか進んでくれません。
ホテルまでの石畳には、泣かされました。
(タクシー代をけちったばっかりに・・・。)


ホテルは3つ星。
浴槽はついていましたが、まぁ、順当な3つ星です。
今日から3連泊します。
(朝食のおかずは、ハムとチーズだけ。3日連続は厳しい。)
チェックイン後、直ぐに町を散策。



町中のお土産屋さん兼スーパーのお店で夕食用に買ったワイン。
約700円です。


ローデンブルク名物、シュネーバル(Schneball)です。1個約200円。
今日の夕ご飯。
中は、カリカリのドーナッツが渦になって巻いています。
持つ手がベトベトになります。
ワインと甘いお菓子で夕食です。

またまた、ワインを家内と1本空けてしまいました。 
さわやかな口当たり、スッーっと体に入ってきます。
酔いは後からきます。 ベロンベロンで、お休みです。



2012年6月15日(金曜日)

家内お気に入りの、ローデンブルグですが、どうも、マルマル2日は持ちそうにない。
(3泊ですが、最終日は、朝からバスツアーに参加です。)
と言うことで、本日は、列車でニュルンベルクまで足を伸ばすことにしました。



列車で待っていると、小学生の一団が乗りこんできました。遠足のようです。
ホームでは見送りのお父さんやお母さんが子供に手を振っています。
(改札が無いので、入場券は買わなくても構いません。 便利!!)
カメラに気が付くと、ニコッと笑ってくれました。(かわいい!!)

横の席の女の子も、ニコッと笑ってくれました。
前の席の男の子は、これも愛きょうたっぷりで、こちらを向いてニコッと笑います。


ニュルンベルクに到着。
バイエルン州では、ミュンヘンに次いで2番目の大きな都市。
町には、デパートや、専門店などいっぱいです。


教会の前の中央広場では、市場が立っています。
フルーツの他にも、花屋さん、お肉屋さん、お土産屋さんといっぱいです。

花屋さん。


肉屋さん。

お土産屋さん。

広場で絵を描く女の子。
芸術の都、ドイツ? でしたっけ?
絵を描く姿がサマになります。

ニュルンベルクの城壁に囲まれた町。(半分くらい残っています。)
向こうに見えるのは、川に架かる城壁(橋です。)


橋まできて、川を覗きこむとこんな感じ。

中心地に戻ってきて、オープンカフェで休憩。
アイスクリームが美味しそうだったのでオーダ―。
チェリーがたっぷり。
ドイツは、アイスクリームも美味しい。6.5ユーロ(約650円)
チップを50セント(通常5~10%)渡したので700円ってとこです。



ニュルンベルクの駅で、夕ご飯用に家内はパンを、私はイチゴのパイを買いました。
市場で買ったチェリーとで今日の夕ご飯です。
これが、美味しかった。イチゴの下はカスタードクリーム。



飲み物は、再度、ワイン。(だって安くて美味しいんだもの)
「先に食べてて。」と家内はお風呂に。

グラム当たり100円なので、日頃買っているスーパーとそんなに変わりません。
でも、近くのスーパーのチェリーよりも、粒が大きくて、どれも甘くてプリップリ。
ワインのつまみにもグッドです。


家内がお風呂から出てくる頃には、ボクはワインを飲んで良い調子。
「あれ?イチゴのパイ、全部食べたの?」
「・・・・。 え? 欲しかったん?」
「当たり前やん。」
「・・・・。」
(その後、気まずい雰囲気がしばらく続き、 酔いがいっぺんに覚めました。)

2012年6月16日(日曜日)

本日は、ローデンブルク1日観光です。
朝から、散策に出発です。

城壁は歩くことができるので、城壁散歩です。


下から見るとこんな感じ。
この城壁で、外周を1周回れるかと思いましたが、さにあらず。
途中で、歩くことができなくなります。



城門を出て外を歩くことに。

外はこんな感じ。
森が広がっています。 気持ち良い散歩道が続きます。

ドッペル橋。 2重橋になっています。
あそこから見る、市街地が綺麗だとか。
でも、行って帰るとかなりのアップダウンになりそうなので、ヤンペ。
無理はしません。

城壁の外側から、中に入る、入り口が分からない。
入りたい時に入れないのが城壁の欠点。
少々あせりましたが、そもその城壁は、簡単に入れないようにするため物。
このまましばらく散歩を続けます。

やっと、城門を見つけました。
この威厳に満ちた門がまえ。
昔は、ここに、槍を持った兵隊が立って、入る人をチェックしていたんでしょうね。
「オラ、決して怪しいもんでね。 入れてくださいまし~。」
と、独り言をぶつぶつ言いながら中に入りました。

市内を見物してから、トイレ休憩も兼ねて、一旦ホテルに帰りました。
ドイツのトイレは有料の所が多いのです。50セント(50円)くらいですけれど。
ホテルに帰ればタダですし、ちょっと休憩もできますし・・・。

ホテルに帰ると家内がダウン。
「少し、寝る。」と寝てしまいました。

ボクは城壁を出て、一人で駅前のスーパーまでお買い物です。

「出してくださいまし。 オラ、決して怪しいもんでね。」
と言いながら、立派な城門をでました。
結構、この町、疲れます。

駅前のスーパーで自転車を売っていました。
柱のポスターは、電気補助自転車。(この自転車ちょっとお高くて、9万円くらいします。)


お勧めは、後ろに鎮座ましますマウンテンバイク。
前輪はショックアブソーバ付きなのに、お値段199ユーロ(約20000円)です。
ん~。 安い!!

ドイツワインの値段と味に感動していたボクは、家内のリクエストもあり、スーパーでワインを買うことにしました。
3本買いましたが、お値段右から約200円、420円、260円です。
左のツボ見たいな形はフランケンワインの特徴。
ホテルで家内は、「もっと買えば良かったのに。」との事。
3本以上は、重たくて・・・。
(現在、200円のワインは飲みましたが、美味しい!! もっと買っとけば良かった~。)

アクシデント、発生!!
スーパーから、ホテルへの帰り道、ショウウインドーに見とれて歩いていたボクは、少し斜めになった道で足をグギっとねんざしてしまいました。
石畳の道は、慣れないボクには歩きにくい。
結構、派手にやってしまったので、10秒間は歩けませんでした。
足を引き引き、まずはホテルに向かったのです。

家内は、過去大きい捻挫を数回経験している、言わば「ねんざマイスター。」
「ねんざは、初めが肝心。まずは、冷やしなさい。」
とのことで、風呂のシャワーで、冷たくて感覚がなくなるまで、シャワーをかけ、どこからともなく出て来た、湿布薬と、サポーターで処置したのでした。
(持って来てたんや。)

おかげで、足はだいぶん楽になりました。
ホテルの部屋でじっとしているのも嫌だったので、しばらくして家内と一緒に市内観光に。
「どうしても、市役所の展望台に登りたい。」
とのことで、付き合うことに。
「やっぱり、足はまだ痛い。」と言うと家内が心配するので、黙って狭い階段をクルクルと登って行きます。

展望台と言うことだったのに、狭い階段から出た所は、こんな狭い塔の上。
一人がやっとの階段を、後の人がきているので、バックはできません。
高い所が苦手なボクは、足はガクガク、手から汗がにじみます。
写真と違い、ボクの時は、ギュウギュウの満員。
通路幅は40cmくらいしかないので、
「ちょっと、すんまへん。 先に通しておくんなはれ。」
と、先に降りることもできず、みんなと一緒に左周りで、ゆっくり、ゆっくり、塔の上を回ります。

震える手で、撮影した写真を見てください。
まずは、西側。左に見える教会は、聖ヤコブ教会。
(ガタガタ。早く回ってくれ~。)

南西方面。
2重橋のドッペル橋が見えます。
(まだ、4分の1しか回っていません。)

南方面です。 尖った塔は、シュピタール門。(城門です。)

(まだ、半分も回っていません。 「まだか~。」前のヤツがゆっくり、ゆっくり歩きよるんです。)

東向き。
もう少し、もう少しで、前のヤツが階段から降ります。
もう、カメラはしまって、降りる準備開始。
と、一目散に階段から降りたのです。
あ~。怖かった~!! 

途中で見つけたお肉屋さん。ソーセージが美味しそう。

お肉屋さんに入って、「これ。」と言って選ぶと、パンにはさんでくれます。
とっても、美味しいソーセージ。
今まで、食べた中でも一番美味しいかも。
パンにはさむだけで、ごちそうに早変わり。

家内は、こんな大きなソーセージを選びました。
家内も、「美味しい!!」と大興奮。

夜7時から聖ヤコブ教会で、パイプオルガンのコンサートです。
7ユーロ(約700円)というお安さ。
約1時間パイプオルガンの演奏に耳をすましました。
知っている曲は無かったのですが、恐るべしパイプオルガン。
時に優しく、時に激しく。低音はお尻がかゆくなるほど響き、高温は室内を包み込みます。

少々興奮気味で、ホテルに帰ったのです。

2012年6月17日(日曜日)

本日は、パックに参加して、バスで、ノイシュバンシュタイン城と、ヴィース教会を見学です。
外れにあるため公共交通機関での行き方が分からなかった為、ツアーに参加しました。
日本人のみのツアーです。



ローテンブルクから約3時間半でフュッセンの町に到着です。
まず、昼食をとり、マイクロバスで山を登ります。(15分ほど)
これが、ノイシュバンシュタイン城です。
ルートヴィヒ2世が17年の歳月と巨額の費用をつぎ込んで建設。
そんなに古いお城ではなく約150年前のお城とか。
ガイドの「のりこ」さんによると、日によって谷の下から霧がでて、全く見られない日もあるとか。
今日は、バッチリです。

写真を撮ったマリエン橋はこの混みよう。
いかに、人気のお城がわかると思います。

お城は、予約が無いと見学できません。
13時45分が入城の時間。それまで、ゆっくり、お城に向かって歩いて行きます。

場所を変えて別の展望スポットから撮りました。

眼下に、ルートヴィヒ2世の父親のお城、ホーエンシュバウガウ城が見えます。
ルートヴィヒ2世も、子供のころはこのお城で過ごしたそうです。
下に見える家並みから、バスで上がってきました。
帰りは徒歩で下る予定です。


お城のアップです。

お城の入り口です。
ここから、中庭に入って自分の予約番号が表示されるのを待ちます。
表示されると、中に入って、ガイドホンをもらいます。
「ジャパン」と言うと、日本語版を貸してくれます。
一定の人数で移動する、ツアー形式。
写真は厳禁の為、写真はありません。悪しからず。

約40分のツアー。
人間、金と権力を握るとこんなになっちゃうんだ~。
贅をこらした部屋に、びっくりしたり、趣味が悪る。と思ったり。
やっぱり、バカ殿でした~!!

さっさと、山を下ってバスに戻ります。



ノイシュバンシュタイン城からバスで40分程で、ビィース教会に到着です。
世界遺産です。
木造の為、今まで見た教会より優しい感じ。
ヨーロッパの中で最も美しいロココ様式の教会の一つと言われているそうです。

教会内は、撮影禁止。 でも、見れば多くの人が、写真を撮っている。
家内からも「写真、撮って。」との指示。
まず、50セント(50円ほど)の募金をして、
ガイドブックを見ると「フラッシュを焚かなければ大目に見てくれる。」とのことなので、失礼しま~す。
ま~すごいこと。
なんと華麗な装飾。(お城の成金主義の装飾とは全然違います。)


天井です。

自由行動なら、ず~っといたい場所ですが、ツアーの悲しさ、時間制限があります。
約束時間になったので、家内とバスまでダッシュで帰りました。


ツアーはミュンヘンまで行ってくれます。夕方6時到着。
明日、帰るだけなので、ミュンヘンで、最後のドイツの夜をエンジョイです。


ミュンヘンと言えば、ビールでしょ!!
ボクはライトビールで、家内は黒ビールを注文。1杯約380円。
(家内は、ドイツにきて黒ビールがお気に入りです。)
ちなみに、後ろの椅子に日差しがきつくあたっていますが、今、夜の8時。
ドイツの夜8時はこんなもんです。

ウェイターさんのお勧め、カモのグリル焼き。
ちょっと、高かったけれども、最後のドイツなので奮発します。お値段約1780円です。

これも、お勧めのソーセージセット。お値段約1150円
家内が、ソーセージを全部2つに切ったので、ぐちゃぐちゃでごめんなさい。
ソーセージの下の黄色いのは、マッシュポテト。
カモも、ソーセージもビールに良く合ってグッドでした~!!

締めはお約束のアイスクリーム。
レストランを出て、途中のイタリア風のお店に入りました。
「ニュルンベルクで食べたアイスクリームの方が、美味しかった。」
と文句を言いながらも、スプーンが止まりません。



12年6月18日(月曜日)

ミュンヘンから、フランクフルトまで飛行機で行き、そこから日本へ帰ります。
いやいや、タノシュ―ございました。
でも、早く日本に帰りたい!!

家内は、飛行機から見える北極の白夜に感動!!
深夜の時間でも、北極方面は明るいのです。
知りませんでした~。





家内:「ドイツはもう、十分堪能した。 もう行かなくても良い。」
ボク:「あらそう。 じゃ、今度はボクひとりで行きます。」
家内:「・・・・。」
ボク:「あっ、いや、ボ・ボクも、ドイツは十分堪能です。 ハイ。」

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