2013年7月21日日曜日

稚内からオホーツク海岸を、女満別まで。

2013年7月18日(木曜日)

稚内にやってきました~!!
(稚内空港です。 気温は20℃、半そででは、しゃむい。)
あっつい奈良県を飛び出して、最北の街、稚内にPM3時10分に到着。
4年ぶり~。
前回は、ゴールデン・ウィーク。 寒かった~!!
ならば、「夏に走ればちょうど、ええのでは・・・。」と、再度やって来た次第です。

本日の走行コース。


JR稚内駅。
稚内空港からは、約14km。
ゆっくり走って1時間かからずに到着です。
今夜のホテルは、じゃらん一番人気のドーミーイン稚内。
ちょっとお高かったのですが、無理して泊まります。
稚内駅の近くなのです。

まずは、チェックイン。
お部屋間は、客室最上階の9階。眺めは良いし、大浴場が10階なので近くて便利。
さらに、お部屋にマッサージ・チェァーが備え付けてあります。
(これ良い。タダならばと、何回も何回も揉んでいただきました。)

ノシャップ岬。
荷物を置いて身軽にして、ホテルから約5kmで到着です。
4年前は、ノシャップ岬経由で日本海沿いを走る予定でしたが、あまりの強風にギブアップ。
4年前から走りたかった場所。念願のノシャップ岬に感動です。

このままホテルに帰るのは、もったいない。
時間は5時過ぎで、日暮れまでには、まだ時間がある。
「ノシャップ岬を、1周するべ。」と、日本海沿いを走ることにしました。
寒くて、強風のために木が生えない。
この寒冷地帯の風景は、北海道といえど、そうは見られない。
荒涼とした風景が続きます。 こんな風景、だ~いすき。

天塩(てしお)まで66km。 抜海(ばっかい)まで14kmの標識。
4年前は、泣かされた場所。 すごい逆風で前に進んでくれなかったもの。
今回の自転車旅行は、オホーツク海沿いを走るので、行きません。

この道は、別名「無事カエル・ロード」。
各家の前には、手作りのカエルが飾ってあります。
普通の家では、2~3体のカエルですが、このお宅はこんな多くのカエルが並んでいます。
なぜかアンパンマンまで大合唱。
交通ルールを守って、ボクも無事カエル~!!


きた~!! ここや。 4年前稚内市内から、日本海に抜けてきた道。
あまりの強風に、下り坂なのに漕がなければ前に進まなかった道。
北海道のサイクリングの厳しさを、た・つ・ぷ・りと、身に染ませてくれた道。
また、走るとは思いませんでした。
ここの地名は、「坂の下」。 確かに坂の下です。
今回は、この道を上って稚内市内に帰ります。

坂道の頂上近く。 利尻山(利尻富士)が見える展望台がありました。
展望台から撮った写真がこれ。 利尻富士がどこかわかります?
真ん中の、山頂が少し見えているのが利尻富士ですけれど・・・。


「見えるか!!」と、言う人のために、
展望台に、写真が設置されていたのでパチリ。
こんな風らしいですよ。

稚内市内の大手スーパー「西條」で夜ご飯を購入。
定価298円の「野菜たっぷりマカロニ・サラダ」(半額セール品)と、
定価580円のお寿司(100円引き)です。
作って時間が経って割引になったお寿司も、奈良県に住むボクにとっては、新鮮で美味しい!!
(奈良県でボクが買うスーパーのお寿司の魚は、1日か2日、ゆっくり寝かしているんじゃないかと・・・。)
マカロニ・サラダが左に偏っているのは、自転車で持って帰るとどうしてこうなってしまうのよね。
半額なのにマカロニ・サラダの野菜はシャキシャキ新鮮で美味しかったです。

飲み物は、トリスのハイボール・ロング缶。
以前、友人3人で京都の天王山に登った帰りに、なにげなく寄ったサントリー山崎蒸留所でウイスキーに完全に、はまってしまった。
工場案内してくれた講師の森さんという女性が、とっても美人。
試飲の時も、笑顔でウイスキーの味の違いを説明してくれます。
味の違いは分からないけれど、美人と一緒に飲んでいるような錯覚が・・・。
動機は不純ですが、ボクの「キッカケ」は、こんなもんです。

本日の走行距離は、35kmでした。


2013年7月19日(金曜日)

ドーミーイン稚内の売りの一つは朝食。
朝の5時半から食べることができます。(朝の早い人には助かります。)
ボクは、お風呂に入って、お腹を空かせて6時頃に食堂に行きました。
バイキングの場合、とにかく食べたい物を取って、まず、食べてから再度取りに行くのが、ボク流の取り方。
1回目に取った料理がこれ。
イクラ丼が食べたかったので、まずは、ご飯にイクラをどっばっとかけて、いっただっきま~す。
昨日の「西條」で、イクラの単価がお高いのを確認しております。

本日の走行コース。
稚内から宗谷岬を通り、オホーツク海沿いを走って枝幸(えさし)を目指します。
予定走行距離は130km。

朝7時半にホテルを出発。宗谷岬を目指します。
結構海からの風がきつい。でも、逆風ではないので自転車は前に進んでくれます。
このまま向うに見える陸地の海沿いを走って行きます。

稚内からの距離約30km。 もう1時間半近く走っています。
あと5kmで宗谷岬。
今日の宿泊地(2泊め)の、枝幸(えさし)まで95km。
網走までは、300km。 「全然関係ないわ。」と思いましたが、3泊目は網走近くまで走ります。
えっらい遠い気がしますが・・・。 走れるやろか?

9時10分最北の地 宗谷岬に到着。
自転車だけ入れて写真を撮ろうと思っていると、親切な人がいて
「写真、撮りましょうか?」と言ってくれました。
自転車旅行中は、ほとんど自分の写真は撮らない。 でも、ほれ、ここは最北の地。
記念にと、その人の親切に甘えて写真を撮ってもらいました。

2年前に、本土いっちゃん南の佐多岬。 そして今回宗谷岬を走ったので、日本の本土の南と北の端を自転車で行ったことになります。
やった~!!

宗谷岬を後に、枝幸を目指します。 天気は曇天。 気温は15度。
宗谷岬でじっとしていると寒かった。 でも、自転車で走るとちょうどいい感じ。
ここは宗谷丘陵。草原が続きます。
良い!! こんな風景、だ~いすき!!

しばらく走って振り返ると、こんな感じ。
宗谷岬の南に広がる宗谷丘陵は約1万年まえの氷河期にできたものだそうよ。
度重なる大火で森林が喪失して草原(笹の原)になっています。
良い!! とっても良い!! うすい霧が、かかっているのも神秘的でステキです。

オホーツク海を左にし、右手は草原。 道はまっすぐ続きます。
どこを見ても風景抜群!!
車は、少ないく走りやすい。
ボクを、追い抜くときは、反対車線に出るほど大回りして、避けてくれます。
「そこまで、よけんでも・・・。」と思いますが、北海道のドライバーの自転車に対しする優しさです。

バス停の名前が「鈴木宅 前」
自分の名前がバス停の名前に?
って普通ないっしょ。 したって、あるもん、しょうがないべ。
当然、道路の反対側も、「鈴木宅前」。 右手の建物は、納屋で本宅は道路の反対側にあります。
すげっ!!

オホーツク海沿いの道を走ります。
道は、おおむね平坦で路面も良いから走りやすい。
快適なサイクリングが続きます。 気分は最高!!

宗谷岬から約30km。 さるふつ公園 道の駅。
ちょうど、お昼の12時に道の駅に到着です。
ここで、昼食の予定でしたが、朝ごはんを沢山食べたせいで、お腹があまり空いていない。
無理に食べても、しんどくなるので椅子に座って、お茶を飲んると・・・。

「こんにちは。」と、声をかけてくれたのが、この人。
福岡から、新千歳空港に降り立ち、苫小牧、函館、留萌と、北海道の海岸沿いを、時計回りに旅して14日目とか。
「あまり、無理して走っても楽しくないので、1日80kmペースにしているんです。 今日は、あと30kmほどの、浜頓別に泊まります。」
とのこと。 「そうですよね~。」
と、話を合わせるボクですが、あいたた・・・。今日は、約130km走ります。
明日なんて、約160kmも走っちゃう。
正直に、話すべきか? はたまた、知らんぷりして話を合わすべきか・・・。
聞かれないことを、幸いに 「ですよね~。」 と、話を合わせ続けました。
ボクの走行距離は、 無理はわかっている。 
わかっちゃいるけど日程の関係でこうなっちゃったもの、こりゃ、しゃ~ない。

ボクの宿泊予定地は枝幸(えさし)。 あと60kmもあります。
とりあえず、ここでは、昼飯を食べずに、「まずは、走りますか?」
(お腹が空いたら、浜頓別でお店を探そっと。)

右側は、猿払(さるふつ)村営牧場で牛さんが、のんびり草を食べています。
左側は、言わずと知れたオホーツク海。
(海の無い奈良県人のボクは感動です。)
道は、まっすぐ伸びて最高のサイクリングです。
(歩道があれば、安全のために歩道を走りました。)

道の駅から10km程走ると、日差しが出てきました。
日差しが出ると、北海道でも結構暑い。(25℃くらいか?)
おっと、お肌のお手入れ。 自転車を停めて日焼け止めクリームを、た・つ・ぷ・りと、顔に塗ります。
一日中走る自転車旅行では、日差しをなめると痛い目にあうのよ。

浜頓別に到着で~す。(でも、市街地までは、6kmくらいあります。)
白鳥の絵は、道路の右方面に大きな湖のクッチャロ湖があるから。
でも、道路からは少し離れているので見ることができません。
黄色いシカの絵の看板は、ここら辺では、本当に鹿が飛び出すので注意が必要です。
(初日、ノシャップ岬から走っているとき、草原から飛び出しそうな鹿の親子と対面。幸いボクに気づいて草原に戻ってくれました。)
道路を指す矢印は、雪が降ると道路が分からなくなるので、道路の端を指しているのです。

PM2時に、浜頓別市街地に到着。
市街地の中心地は、国道から少し外れる。
お腹は空いてきたけど、市街地の中心地まで走るのはちょっと抵抗がある。
だって、時間が読めないもの。(枝幸までは、まだ約30kmもあります。)
それと、気がかりがひとつ。
市街地に入ってから風が強く吹いています。
完璧に、逆風です。 少しでも、距離を稼いだ方が良い感じ。
このまま、国道を走ることにしました。
おやつは、たっぷり買っているので、何とかなるっしょ。

と、意気込んで走ったものの強風の為、たった1キロ走って、ギブアップ。
ちょ、ちょっと、休憩。 
左を見るとこんな感じ。
風はビュン・ビュンですが、のどかな牧草地が広がります。
この風景を見ながら おかきの「柿の種」をポリポリ食べて、お茶をググッと飲んで、ほっと一息。
食堂で、テーブルに座ってラーメンを食べるよりも、こんなふうに北海道の風景を見ながら、おかきを食べる方がずっと良い!!

「さ~て、どうするべ~?」
風は止みそうにない。ここは、気合を入れて、走るしかありません。

風力発電の風車の横を通りすぎます。強い風を受けて風車は元気に回っています。
海からの風が、厳しい!!
ななめ60度。 11時の方向から風は責めてきます。
風の抵抗を最小限にする為、ドロップ・ハンドルの下の部分(エンド・キャップ付近)を持って、身をかがめながら走ります。
身をかがめるので、たまに首を上げて前を見る以外、自転車の前2m先の道路しか見えません。
せっかくの北海道の風景ですが、路面しか見えないサイクリングです。

吹き流しがあったので、パチリ。
ほとんど、水平に跳ね上がっています。
この風のせいで、もう、ヘロヘロでしゅ。
この強風の道、どこまで続く? このまま枝幸までなら、体力が持ちません。
漕ぐこと約1時間。 距離にして約12km。
トンネルが見えてきました。
(なぜか、山の中腹は、怪しげな霧で覆われています。)
家の前は、風除け用の塀を建てています。
きっと、いつも風がきついんでしょうな~。
普通、トンネル内は、風が穏やかなんですが・・・。

「こんなトンネル初めて。」と、思うぐらいトンネル内は強風が吹いていました。
トンネルの為、横からの風ではなく、ま~正面から吹いてきます。
風で、ふらつきましたもの。

トンネルを出ると、天気は一変。
晴れていた天気が、曇天に。
そして、あれほど強く吹いていた風は、ピタッとおさまってくれました。
(トンネルの山で、天気と風が変わるみたいです。)
トンネルを抜けると、そこは、枝幸町だった。

でも、ここから枝幸町の市街地まで15kmほどある。
向かい風の12kmは、完全に足にきています。
お尻は痛いし、手もだるい。
ヘロヘロなので休憩すべきですが、一度休憩すると体が、
「もう、ボクだめです。」と、動かなくなってしまう不安が・・・。
体が動くうちに一気に、枝幸の市街地を目指すことにしました。

海沿いを走ります。
天気がよければ、きっと、す・ん・ば・らしくきれいな風景のはず。
これって雨雲ですか?弱り切った体力で雨の中のサイクリングは無理よ。
朝の天気予報は、オホーツク海沿いは、晴れ時々曇り。雨なんて一言も言っていませんでした。
でも、「(北海道の)ところによっては、一時雨。」とも言ってたな~。   その言い方ずるくないですか?

北緯45度線を通過します。
雨雲というか、霧雲は少し晴れたので雨の心配はないみたい。
一路、枝幸市街地を目指します。
途中で、北緯45度を示す表示板があったのでパチリ。
赤道と。北極点の半分の角度になるので、切りがいい。
記念館もあるようですが、ボクは先を急ぎますので、失礼して45度線をまたがせていただきます。
「よいしょっと。」

あと7kmで枝幸市街地。
携帯ナビも、尺度を上げれば目的地を示しだしました。
楽しく走りたいのは、やまやまなれど・・・。
もう、ワタクシ、体力キレ寸前です。 もうちょっとで着くぞ~。
「明日の160kmは、走れるやろか?」と、不安はありますが、
「明日の心配は、明日しよう。」
今は、ホテルまでたどり着ける体力の心配をすることにしました。 



16時45分。枝幸市内の、西條に到着。
稚内の他に、枝幸にも西條があるのです。(旅行の計画時に確認済みです)
明日の為に、2リットルのお茶と、おやつの大福もち(大好きなんです)を、買います。
おっと、ホテルで買うと高いので、缶ビールとおつまみも買わなきゃ。
(だって、スーパーで125円で売っているビールが、ホテルでは250円もするんだもの・・。)


買い物を終えて帰ろうとしていると、ソフトクリーム屋さんが・・・。
夜ご飯は、すぐだし、ビールとおつまみも買ったので、我慢すべきですが・・・。
おなかがペコペコなので、辛抱できずに買っちゃった。(お値段250円)
お店の横にベンチがあります。
体操服を着たヤンキー風の女子中学生2人が、片膝立てて座っていますが、
立って食べる体力がないので、目を合わせないようにして、横に座わらせてもらいました。

「うまい!!」
ソフトクリームの甘さと、冷たさが口の中で広がります。至福の時です。


スーパーを出て、携帯ナビにホテルの道案内を頼むといきなりのパワー・オフ。 電源が切れちゃいました。
今回は、道はオホーツク海沿い1本道。 ナビは1台で十分と予備は持ってきていません。
ホテルの位置はプリント・アウトぜずにナビだけが頼り。
ナビを表示させずに使うとカタログ値で8時間使える。
でも、今日は「枝幸はまだか? あと何キロ?」
と、頻繁に表示させたので、電気を食ったみたい。
スマート・フォンの地図で調べても、地図にホテルの表示がでません。
結局、人と人とのコミュニケーションが大事なのです。
はい。ホテルに電話して聞きました。
17時15分 ホテルに到着で~す。
本日の宿泊地 ホテル・ニュー幸林。 スキー場のリフト乗り場近く、天然温泉宿です。地元の人は温泉だけ入りにやって来ます。(1回500円)

温泉にゆっくり入って、部屋で缶ビール飲みながら、おつまみのイカ・フライを食べて・・・。
「は~。 ほっとする~!!」
本日の、晩御飯。 お魚定食をお願いしました。
温泉帰りの一般の人も入るホテル内にあるレストランで晩ご飯です。
そのためご飯のお代わりができない。(みたい)。
でも、スーパーで食べたソフトくりームと、缶ビールとおつまみを食べたのでちょうどいい感じ。
「ごちそうさま~。」
1泊2食 温泉付きで6180円というお安さ。(じゃらんの割引ポイント使っています。)
温泉なんて5回も入っちゃいました。

本日の走行距離は、126km(累計161km)でした。


2013年7月19日(土曜日)

本日の朝ごはん。 バイキングです。
朝ごはんは、朝の7時から開店です。
予定の走行距離からすると、とっても厳しい時間。
「もう、開いているかな?」と、食堂に行ったのが6時50分。
入口が開いていたので、恐る恐る 「あの~? もう、食べてもいいですか?」
と、聞くと 「どうぞ~」とのこと。 一番乗りでお食事です。
急いでいるなら、ささっと食べて出発すれば良い。
でも、そうはいかないのが、ボクの悲しいサガ。
どれを食べても、美味しくて美味して。 思いっきり食べてしまいました。
お皿の上の、たらこと、ご飯の上のイカの塩辛だけでも、ご飯が何杯も進みます。
卵焼きは、甘くてとっても美味しい。
周りの人に気遣いながら、何回も、何回も取りに行きました。
(牛乳だけで、5杯飲みましたもの。)

本日の走行コース。
自転車旅行としては、最長距離の160kmを予定しています。
ほとんど、信号の無いオホーツク海沿いだし、峠も無さそう・・・。
まっ、何とかなるっしょ。

朝ごはんに時間をかけすぎた為、予定出発時間を少々過ぎの、7時40分にホテルを出発。
ホテルで自転車の用意をしていると、ホテル(現場担当)の人が
「寒いね~。 また、ジリ降ってるね~。」との事。
「えっ? ジリ?」と、ボク。
「あっ、霧雨みたいな細かい雨のことさ。 このへんの方言だね。」との事。
確かに、朝から霧が出て海の方がまったく見えませんし、14℃と寒い。
ボクは、カッパの上着を取り出してジリ対策と、防寒の意味で着込んで出発です。

カッパのお蔭で、寒くない。
ジリは収まっていませんが、カッパが濡れるほどの霧雨ではありません。
通気性の悪いカッパよりも、ウィンドブレーカーがちょうど良い感じ。
でも、連日35℃の猛暑が続く関西から来たボクに、ウィンドブレーカーを持ってくる発想力はありませんでした。

15分ほど走ると身体がぬくもってきた。
熱がこもるのでカッパを脱ぎました。
自転車旅行中は、こまめに服の調整をしないと無駄に体力を消耗してしまうのです。
枝幸から5kmほど。この一帯は草原が多いためか、キタキツネを2匹見つけました。
この道は、キタキツネが路肩を走っていたので、カメラを構えて、
「もう少し近づいて・・・。」と、間合いを詰めようとすると、さっと草むらに隠れてしまい道路だけの写真となりました。
「残念。」
さらに、500mほど進んだ場所では、
路肩で、ボクにお尻を向けて、ボッ~としているキタキツネの手前4m程で、
「あっ、キタキツネや!!」と、気づいたボクは、カメラを出そうと漕ぐのをやめました。 漕ぐのをやめても自転車は進むので、カメラを出そうとゴソゴソしている間に、キタキツネの横を通り過ぎちゃいました。
キタキツネは、「あっ、人間や!!」と、身構えた時には、人間がすぐ横を通り過ぎて行きよった。って感じ。
とぼけた人間と、ぼけっとしたキタキツネのニヤミスでした~。

向こうから歩道を地元の人が散歩していると思い、「おはようございます。」と、挨拶すると
「あ~。 がんばってね。」との返事。 地元の人の返事としては不自然。
「えっ?」と思ってすれ違うと、リュックを背負った旅人でした。
急ブレーキをかけて、写真をパチリ。
60代半ばくらいの方と、お見受けします。
ここら辺は宿なんて無いはず。
「どこから歩いてきているんやろ?」と、思いつつ、
黙々と歩くその人は、めちゃくちゃ、くわぁっ、くわぁっ、くわぁっこ・いい~!!

オートバイと自転車はお友達。
この人は、手を挙げて通り過ぎていきました。
ボクを、後ろから追い抜く何台かのバイクは、左手の親指を挙げて
「ガンバレ~。」のポーズで通り過ぎて行きます。
くわぁっ、 くわぁっ、  くわぁっこ・いい~!!

道は、ほぼ平坦な道が続きますが、興部(おこっぺ)に行く道は森の道。
上り坂が続きます。
自然豊かな北海道オホーツク海岸。
キタキツネも見た。 鹿も見た。 でも~、熊さんだけには会いたくない。
森の中の道は、森の熊さんがちょっと怖い。
のどが乾いても、お腹が空いても森の中での休憩はやめ。
森を抜けるまで、ダッシュで駆け抜けます。

枝幸から約80km。紋別手前約15km。こんな海岸が3km少し続きます。
予定距離の半分ほど走りました。
昨日の疲れも、あり~の、本日の160km走行はやっぱ、キツイわ。
先は長いですが、体力のあるうちに距離を稼ごうと、この海岸沿いをすっ飛ばしていきます。
ま~見事な海岸沿いの道。
オホーツクの海。 満喫です。

湧別(ゆうべつ)に向かう道。
湧別は、サロマ湖に接する町。
「もう、着いた。」と、思いましたが、ここから約50kmもあります。

さっきから、サロマ湖の外周を走っています。
でも、道路は内陸を走るので、なかなかサロマ湖は見えない。
やっと、見えたのでパチリ。

佐呂間町に入ります。
宿泊場所の、サロマ湖ユースまでは、あと10km少し。
もう少しで、到着のはず。
なのに、なのに、ここへ来て、上り坂・下り坂が連続します。
キビシイ走行が続きます。
150km走ってのこのアップダウンは、にくじけそう。

湖畔の道を、爽快に走ります。
もうこのままユースにつけるに違いない。
爽快な走行の後にユース到着!!
と、夢見て走ります。
けれど、けれど、・・・。 
もう、想像つく方もおられると思いますが、もう、ひと山ありました。
人生、そうは思い通りにいきまへん。
最後のお山の上に、道の駅が・・・。 その名も「道の駅 サロマ湖」。
もうすぐ目的地の、サロマ湖畔ユースホステルですが、ふらりふらりと中に入っていきました。

昨日と同じく、ソフトクリーム屋さんの前でパタリと足が止まり、気が付くとお店の前に並んでいます。
「え~っと。 かぼちゃソフトのミックスくださ~い。」 

少し、歪んじゃっていますが、ご愛嬌。
少し、溶けかけていますが、これもご愛嬌。
かぼちゃのお味は?? 「ん~? よ~わからん。」
でも、お腹ペコペコなので、とっても美味しかった~。

16時50分。サロマ湖畔ユースホステルに到着です。
思い起こせば学生時代の44年前に、友人と車旅行で来て以来。
建物は、なんとなく覚えている。
学生時代の青春まっただ中の、消えかけた微かな記憶を呼び起こしました。
あの頃、同世代の若者が、大勢泊まっていました。
あの時、同宿の人は、今・・。
いかん。 過去を思い出してジメジメしそう。
自転車乗りは、前だけ見て走ります。(後ろは振り返らないの。)
前向きに、生きるんだい!!

本日の走行距離は162km(累計で323km)でした。
今日も、キツかった。
受付を済ませ、お風呂に飛び込みました。
「はぁ~。 自転車の後のお風呂は生き返える~。」

お風呂を出た後、同室の人と旅行の話に花を咲かせました。
このフレンドリーな感じは、ユースホステルの昔も今も変わらない良い所です。

サロマ湖ユースホステルの食堂。
(この写真は、食後片づけた後にとりました。)
18時10分ころスピーカーで、
「夕食の、準備ができました。 食堂にお集まりください。」の放送。
今日も、お昼ご飯は無しで、おやつでしのいだのでお腹ペコペコ。
同室の人との話を、即、打ち切って食堂へまっしぐらです。

夕食は、ホタテづくし。
ホタテのフライを一つ食べてから写真を撮ってます。
(カメラを忘れて食堂に飛び込んでしまったの・・・。食べている途中で気が付いて・・・。)
ま~。 ユースホステルでこんな豪華な食事ができると思いませんでした。
刺身に、ホイル蒸しに、醤油漬け等、お味噌汁はアサリのようにホタテの稚貝が入っています。
ご飯も、お味噌汁もお代わり自由。
食べましたよ~。 ご飯のお代わり、山盛り3杯。
同じく泊まっている人と、会話しながらの楽しい夕食です。
泊まっている人は、ボクの同世代より少し上。
昔のユース世代が、また、ユースに戻っているのです。



2013年7月21日(日曜日)

昨晩は、眠くて8時から就寝。
他の人は、談話室でお茶を飲みながらお話をしていたそうです。
朝5時くらいに起きて、同室に人の迷惑にならないように、そ~と外出。
自転車で、近隣を走って戻ってきて撮った写真がこれ。
ユースホステルの2階の部屋から見たサロマ湖。
学生時代に来た時は、レンタサイクリング屋さんができるくらい自転車があり、友人と2人と同宿の女性2人組とでサイクリングをしました。
友人の自転車が、途中でパンクしてしまい、女性2人組に置いてかれてトボトボ押して帰った苦い思い出が・・・。
青春ですな~。

本日の朝食です。
朝食は、7時から。
他の人とはすっかり親しくなっているので、家族のように団欒の食事です。
これも、ユースとは思えない豪華な朝食。
夕食と同じく、お味噌汁、ご飯とお代わり自由ですから、山盛りご飯3杯とお味噌汁3杯をいただきました。
だって、寝て起きたら、お腹ペコペコなんだもの。

本日の走行コース。


本日は、女満別空港12時45分発の飛行機で帰ります。
ユースホステルから、登呂町へ向けて走ります。
道は、平たんでまっすぐ道。 両脇には、広い畑が広がります。

空港までの距離は、50km。
普通ならば3時間。かかっても4時間の行程です。
ユースホステルを7時20分に出発。
沼津から、自動車で旅行している70歳のご夫婦が見送ってくれました。
旦那さん:「私も、もう少し若ければ自転車旅行するんですけれどね~。」
奥さん:「何人か自転車旅行している人に会いましたけど、みんなスタイルが良くて、カッコ良かったです。」
とのこと。
ボクは、少し照れながら「お気をつけて。」と別れたのでした~。
(別に、ボクのことを、「かっこいい。」と言ったわけではないんですけれどね。)

右側は、麦畑。 収穫の時期のようで、黄金色になっています。
車は少ないし、道は最高。
今日で、最後の北海道。 サイクリングをエンジョイします。

能取湖(のとろこ)です。
約15km走ると、能取湖に着きます。
ここも、サロマ湖と同じで、海水の湖です。(海と通じています。)

能取湖には、廃線を利用した自転車道があります。
能取湖岸近くを走るサイクリングロードで中央線もある本格的なサイクリングロード。(廃線を利用しています。)
走りたかったけれども、どこに通じるかわからない。
とんでもない場所に行っちゃうと困るので、ボクは国道238号線を走りました。
(飛行機の出発時間に遅れるといけないので、冒険はできないのです。)

チラッとですみません。 網走湖です。
網走湖は、海とは接していない淡水湖ですが、湖面標高0mの為、潮が満ちると川から逆流して海水が流れ込み、それが湖底に貯まるそうです。
そのために、ワカサギが湖面近くに集まり、良い漁場になるとか。
いよいよ、女満別空港までもうすぐです。
いや~。「今回は北海道を走った!!」って感じ。
(筋肉痛で、もう、体がボロボロ。)
もう一頑張り、かつ、別れを惜しみながらのサイクリングです。

10時30分。女満別空港に到着。
空港は、少し高台にあるので坂道で息が上がってしまった。
モニュメントがあったのでパチリ。

総走行距離は、390km。
総括:
道が良かったし、天気にも恵まれた。
北海道の風景を満喫できたし、いろんな人にも会えた。
何より涼しくて過ごしやす~い!!
オホーツク海大好き!!


旅行後のボクの1週間。
旅行の疲れは、会社で治す。
月曜日は、筋肉痛でほぼ動けず椅子に座って動かず。
火曜日も、まだまだ、筋肉痛で動けず。
水曜日にやっと筋肉痛が柔らぎ、少し社内を歩いて体を慣らし。
だらだらと木曜日・金曜日をすごすと・・・。
お休みの土曜日・日曜日で体の完全回復!!

クレージーキャッツの植木等 風に
サラリーマンは気楽な稼業ときたも~んだ。  
・・・。
ごめんなさい。


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